あいらぶヒグマ(羆)ちゃん♪ ヽ(^▽^ 現実におきたヒグマ事件 その①


さてと「 慰霊碑 」や「 史実を書いた看板 」はチェック出来ました。

しかしながら僕自身が一番お目当てにしてきた物はそれではありません。

ここには当時の開拓農家らが住んだ家屋の再現と、被害当時のイメージから造られたヒグマの像があるのです。

僕はこれの写真が撮りたかったんだ。

その写真ってのがこれ ρ(^▽^

 ( ※画像をクリックすると大きな画像も見れますよ )


大きなヒグマが家屋を襲っています!






ってこれは作り物なので怖くはないのですが、問題はこれと同じ動物のテリトリー範疇に僕が居るということです。

ズバリ d(´・ω・`) 僕はヒグマ達からみたところの
『 侵入者 』もしくは『 侵略者 』『 餌 』ってなものだろう。

お世辞にも相手から好かれるということはあるまいて・・・いやいや
『 餌 』としては好まれるかも・・・(汗





でも僕だって折角ここまで遠路はるばるやってきたのです。

もうちょっとシッカリした写真も撮影して帰りたいのが本音。

でも心の底から怖いというのも本音です。

ゆえに未だに車の外には降りられないでいるの現実・・・。

『 チキン野郎 』 & 『 臆病物 』

なんとでも呼ぶが良いさ、僕はこの臆病さをもってして今の世を無事に生き抜いてきたのだよ。

臆病の何が悪い! (;゜□゜)q 臆病者にも人権を保障しろ!!




でも・・・そんなチキン野郎さんはやっぱり写真を車の外に降りて撮りたかったのだそうな・・・。

そこでチキン君は一計を案じます  σ(ー - ;)  ううむ・・・。

何を隠そうこの「 三毛別ヒグマ事件再現地 」は
午前10時からの開館なんだ。

そこの所は出発前からチェック済みだったのだよ。

で、今の時刻がこちら 




そうです! 開館の10分前です!

わざわざ施設管理元のホームページ上で
「 開館は午前10からです 」みたいなことを書いていたのだからきっと清掃係の人とか保安の方がその時刻に一度なりとも登場するに違いありません。

いや そうだ! そうに決まっている!

午前10時になって誰かスタッフの人が来てくれたうえ、周囲の安全でも確認とれてしまったならば・・・。

僕だって( 
あとから・・・恐る恐る・・・こわごわ・・・ )車を降りて写真撮影くらいは出来ることだろう。


これぞ名付けて
『 早く誰か来て!大作戦 』




っというわけで時間がくるまで暇です。

持参したプレーステーションポータブルの「 みんなのゴルフ2 」でもやって暇をつぶしてみることと致しましょう。






お陰様でゴルフのプレーはかなり上手くゆきました。

が、しかし・・・ひとつ大事なことが上手くゆかなかったのです。



それは・・・・。



午前10時を過ぎても 
人っ子ひとり いらっしゃらなかった こと・・・・。

これはつまり 
大作戦の失敗 を意味します。

ちゃきさん がっくりです  
OTL  思わず膝をつけ地に伏してみる。

いや その地に足をつけることすらできずに車内に軟禁状態が続きます。




こいつぁ~ 仕方がない。

覚悟を決める時が来たようですね。

ちゃきさん心の奥に刺さっていた
「 勇気 」と言う名の ( つるぎ ) を抜く瞬間がやってきました。


行ってやる! 行けば良いんでしょ! 行けば!

その後のチャキさんは車の窓を開けたうえ耳をダンボにして辺りの様子を伺い続けました。

相当長い時間( たぶん数十分 )これを継続。

どうやら辺りに大型動物のうごめくような音は聞こえてきませんねぇ・・・・。

周囲を飛び交う野鳥たちの行動も平穏そのものです


よし! 少なくとも自分が把握できる範囲での
『 対ヒグマが潜んでいる状態 』対策は完結です。

多分 ヒグマは周囲にいません!




そう 多分・・・。



居ないよね?






居ないでくれ・・・・。






ガチャ・・・・。


とにかく僕はカメラ機材片手にドアを開け車の外へと出てゆきました。






そんな僕がどうしても撮影したかった写真はこれ 


被写体として人を入れて撮影することでヒグマのサイズ感を伝えられるといった画像が欲しかったんですよ。






w(;゜□゜)w うがっ 改めて見てみると やっぱりデカイよね!

ちなみに史実によれば三毛別ヒグマ事件での加害熊の体長は2.7メートルであったとのこと。

自分の身長が168cmであることを考えると大よそ隣に映るヒグマのサイズも大袈裟な作りにはなっていないことが理解できるはずです。



こんなのに襲われたら人間なんてイチコロです ρ(* *  ) 




読者のみなさんからは:
そんなことばかり言って、ちゃきさんは本当に臆病だなぁ。
ヒグマなんてそうそう出やしないんだよ。ははは




そんな声も聞こえてきそうです。


では そんな貴方にお見せしましょう。

僕がこの三毛別ヒグマ事件復元現地のすぐ傍で拾ってきた画像の一部を・・・。




この画像の木。

右側の木の幹にいく筋かのタテ傷があるのが判りますでしょうか?

これはヒグマが木から下りる際についてしまう爪跡です。

( ※画像をクリックすると拡大できますよ )


こういうシグナルが新旧を含めて結構な数が発見できちゃいます。

ヒグマのウンチも近くにみつけてましたしぃ・・・・。




昔なら僕もこういう看板をみかけても大した「 怖いなぁ・・・ 」という実感は持てなかったよ。



でも色々と知識を蓄えたうえ、たった今自分が立っている場所の近辺でヒグマ棲息の痕跡を自ら見つけ出せるようになってしまうだけの眼力を身につけてしまうとちょっと以前と同じ行動はとれませんねぇ・・・。






っとまぁ おっかな びっくり ながらも写真撮影は続行されました。

その間も耳はダンボのままです。

そんな僕がひとつ作業を終えて振り返った
まさにその瞬間!


 出たぁ!!!!





って本当に思ったっす(涙目


演出効果として配された
ヒグマの石像でした。

一瞬 心臓とまるかと思ったぜ。





心底驚かされたヒグマの石像もカメラに収めて帰ろうと思い三脚を立ててシャッターを切ります。

こんちきしょう 驚かせやがって!

少しだけれど、
シッコちびったかもしれないぞ こらぁ!





ってな調子に石像の写真撮影も無事終了。

さぁ こんな怖い場所は早く後にしてさっさと移動しちゃおうっと♪

そう思いカメラ機材を抱えて車へと戻ろうとした
まさにその瞬間!




音もなく滑るように僕の視線先へと踊り出てきたモノが!!!



ぐわっ!! 思わずのけぞりました・・・。





「 おはよう ございます♪ 」



落ちついて見なおしてみれば20代の小柄で可愛らしい女性でした。


ちゃきさん:
「 おっ・・・ おはよう 」( ※無理に平静を装う男がここに一人 )



「 いやぁ~ 誰も居なかったらどうしようって
   心配していたんですぅ♪ 先に人が居て良かったぁ~。」


っと屈託なく話す彼女は本州からバイクの一人旅を楽しんでいる最中なのだそうな。

ちなみに彼女は僕がビビりまくっていたこの森の中、「 現地まで約200m 」の場所からずっと独りで歩いてきたのだという・・・。


 ← さっき見たでしょ


男40代チャキさん、立場が無いっす・・・・ 
(T T ) 女って強いのね・・・・。

さっきまでの自分を
「 チキン野郎 」と表現するならば、今の自分はさながら

「 超絶チキン大魔王スペシャル 」

状態にランクアップを果たした気さえするっす。



とほほ・・・・ 本当に 面目ねぇ・・・。





【 つづく 】




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