あいらぶヒグマ(羆)ちゃん♪ ヽ(^▽^ 現実におきたヒグマ事件 その⑤

⑤風不死岳事件

時は1976年の6月。

千歳から美笛峠へと向かう国道276号線。

被害の発生場所この国道より100m程森へ分け入ったところで起こりました。


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仲間と連れだってこの場所へと足を踏み入れ山菜採りを楽しんでいた11人組のパーティーへヒグマが襲いかかった事件となります。

支笏湖周辺の国立公園は豊かな自然が残されていることもあり山菜愛好家にとっては人気の高いスポット。

しかしながら折しもこのページで紹介する獣害が発生する数日前にも近隣ではヒグマによる人身被害の報告が入っており、元よりこの地域一帯への立ち入りには警報も出されていたのだそうです。

後日被害に遭われたパーティーはこの警報を知らなかったのか・・・。

はたまた11人という人数の多さに過信が生まれてしまったものか・・・。

僕自身を含めてここ北海道の地に生まれ育っていると
「 熊出没注意 」の注意看板に出逢う機会は案外多いものです。

その看板をみかけた場所を全て避けて通るといったことは現実できないのかもしれません。

各言う自分自身も山道の奥にある温泉を利用しようとした際などには、道路わきに同様の看板をみかけてもやはり意に介せず突き進んだ記憶が何度とあります。

このような注意喚起に対しての受け手がわによる
「 注意麻痺 」の感覚が生じてしまうことは誰しも否めないのではないでしょうか・・・・。




とにかく結果として彼らはこの場所での山菜採りを開始してしまいます。

そして皆が約束を交わした集合時刻。

この時刻を過ぎても3名の仲間が戻りません。

迷子? 遭難?

とにかく相談ののち2人が戻ってこない3名を探すため再び森へと戻ります。

するとブッシュの中に倒れていた仲間1名を発見。

仲間はヒグマに襲われてしまい重傷を負ってしまっていたのです。

この負傷者はなんとか集合場所となる国道まで運びだし病院へ連れ立つことに成功。

しかし残りの2名は未だ戻らないまま・・・。

さらに捜索は続きました。

すると今度は残りの2人のうち1人もヒグマにやられ山中に倒れているところを発見。

しかしこちらの負傷者の傍には未だヒグマが陣取り続けており、近付くことは元よりどうにも救出することが叶わなかったそうです。

捜索者らはいったん国道まで引き揚げ以後はハンターらの手を借りたうえで再度この現場へと戻る対応を選択。

その後、急を聞きつけて駈けつけれくれたハンターらの手によりこのヒグマの射殺対応には成功。

しかしながら傍らに倒れていた仲間の命は残念なことに既にこと切れていたとのことでした。

ヒグマは仕留めました。

しかし残る1名がまだ見つかっていません。

一行がさらに捜索を続けたところ残り1名もやはりヒグマのアタックによって命を落とされた姿で発見されたそうです。

楽しい山菜採り行楽のはずが・・・あまりにも残念で悲しい結末に変わってしまった。

被害に遭われた方にとっても、無事に帰宅を果たされた方にとっても「 共に辛い 」出来事であったことでしょう。


これが風不死岳事件の概要です。



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僕らはこの史実からも目を背けず学ばなければいけないと感じます


この事件からはたとえ
「 集団で行動 」していたとしても・・・。

その手法が
「 ヒグマから身を護る術の絶対ではない 」という教訓を残してくれているのではないでしょうか。

対ヒグマにおける護身とは何か・・・・。

改めて思いを巡らせ心に留めておきたいと思います。




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